日本介護システム株式会社で、訪問理美容師を育てる研修トレーナーをしております、東岡と申します。先日ある方からこんなお話を聞きました。
「父の後ろ姿を見て、少し驚いたんです。」
お話をしてくださったのは50代の男性。先日久しぶりにご実家へ帰省した際に、お父様の姿を見て驚かれたそうです。髪は伸び放題で、以前はきちんと整えていた襟足も白髪が目立つ。声をかけるとお父様は笑ってこう言いました。
「もう外に行くのがしんどくてな。別に誰に会うわけでもないし。」
この言葉に、男性は返す言葉を失ったそうです。
高齢の親が美容院に行けなくなる—それは特別な出来事ではなく、多くの家庭で静かに起きている日常の変化です。この記事では、実際に多くのご家庭で起きている事実に基づき、高齢の母や父が美容院に行けなくなったとき、家族はどう向き合えばいいのかをお伝えします。

最初は小さな変化です。
月に一度通っていた美容院の話をしなくなる。予約日を忘れたまま、次の月も過ぎていく。家族が気づいたときには、半年以上髪を切っていなかった、というケースも珍しくありません。
理由を聞くと、親はこう言います。
「足が痛くてな」 「長く座っているのがつらい」 「迷惑かけたくないから」
これらはすべて事実であり、年齢を重ねた結果として自然に起こることです。
本人の意思が弱くなったわけでも、身だしなみをどうでもよく思っているわけでもありません。
ただ、以前と同じ行動が難しくなっただけなのです。
髪が伸びたままになると、「どうせ外に出ないから」と外出を控えるようになります。
すると、人と会う機会が減り、会話が減り、気づけば一日のほとんどを家の中で過ごすようになる。
ある60代の女性は、母親についてこう話していました。
「髪を整えてもらった日は、不思議と表情が明るくなるんです。『誰かに会ってもいいかな』って言うようになりました。」
身だしなみを整えることは、単なる外見の問題ではなく、生活への意欲そのものに影響します。
多くのご家族は、最初に「連れて行こうか」と考えます。
しかし、仕事や家事で時間が取れない。週末に無理をして付き添えば、親も子も疲れてしまう。自宅で切ろうとしても、安全面や仕上がりが気になり、結局一度きり。
「気になっているのに、何もできていない」
そう感じているご家族は少なくありません。

そんな中で知ってほしいのが、訪問理美容という選択肢です。
訪問理美容は、美容師・理容師が自宅や施設を訪れ、普段使っている椅子や部屋で施術を行うサービスです。移動は不要。待ち時間もありません。体調に合わせて途中で休憩を取りながら進めることができます。施術後、鏡を見た母がこう言ったそうです。「やっぱり、髪を切ると気持ちが違うね。」この一言で、「もっと早く知っていればよかった」と感じるご家族は多いのです。
KamiBito(カミビト)は、訪問理美容を専門に、高齢者のご自宅や施設を訪問してきました。私たちが大切にしているのは、スピードや効率ではありません。その日の体調、気分、会話のテンポ。無理のない姿勢。終わったあとの表情。「今日はここまでにしましょう」と判断することも、プロとしての大切な役割だと考えています。髪を整える時間が、その方にとって安心できるひとときになること。そして、ご家族が「任せてよかった」と思えること。それがKamiBitoの訪問理美容です。
はい、利用できます。外出が難しい、長時間座るのがつらいなどの理由があれば、介護認定がなくても問題ありません。
特別な準備は不要です。施術に必要な道具はすべて持参します。椅子1脚分のスペースがあれば対応可能です。
初回は立ち会いをおすすめしていますが、状況によっては不在でも対応可能です。事前にご相談ください。
事前に内容と料金を丁寧にご説明します。追加料金が発生する場合も、必ず事前にお伝えしますのでご安心ください。

高齢の母や父が美容院に行けなくなるのは、誰にでも起こり得る変化です。大切なのは、それを責めたり無理に元に戻そうとしたりすることではありません。今の生活に合った方法を選ぶこと。訪問理美容は、そのための現実的な選択肢です。KamiBitoは、髪を整えるだけでなく、その人らしい時間と、ご家族の安心を支えたいと考えています。気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。